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EP-06 日本のお葬式

みなさん、こんにちは。Kotsukotsu Nihongo のみずきです。みなさん、お元気ですか?日本の春と言えば、桜ですよね。外を見れば花がたくさん咲いて、ちょうちょも飛んで、春だな~と感じます。


さて今日は、日本のお葬式について話そうと思います。なぜこのテーマにしたかというと、実は先月私の祖父が亡くなりました。91歳でした。

祖父はとても働き者で、80歳をすぎても農家として1日中働いていました。暑い夏も寒い冬も、いつも外で野菜や米を作っていました。コロナが流行し始めてからは、祖父に会えなくなり、1年以上会えないまま、亡くなってしまいました。

とても残念で悲しいことですが、きっと今は天国で私を見守ってくれていると思います。



さて、日本のお葬式についてです。私がこれから話すのは、仏教スタイルのお葬式です。キリスト教や、他の宗教の人もいるので、日本人の全員がこのやり方ではありません。でも、一番多いのが仏教式で、私がこれまで出席したお葬式もやはり仏教式でした。

日本にいるリスナーの方は、会社の上司や同僚のお父さん、お母さんが亡くなったり、お葬式に出る機会もあるかもしれませんから、流れを知っておくといいと思います。

少し難しい言葉、聞いたことがない言葉も出て来ると思いますが、スクリプトを見ながら、ぜひ聞いてくださいね。



はい。まず儀式としては二つあります。「通夜」と「葬儀」です。通夜と葬儀は、二日続けて行われます。

1日目の通夜は夕方から夜にかけて行われます。お坊さんが来てお経をあげてくれます。遺族、つまり亡くなった人の家族と、通夜に来た親戚や友人は、一人ずつ焼香をします。


焼香は、亡くなった人のためにお香を焚くことなんですが、これは言葉で説明しても伝わりづらいと思います。とても簡単にいうと、お香の粉をつまんで、おでこのところに手を持っていて、最後に手を合わせるという流れなんですが… イメージしづらいですよね。特別なやり方があるんです。ぜひyoutubeで見てください。私のHPのスクリプトのページにリンクを貼っておきますね。



2日目の葬儀も、通夜と同じようにお坊さんがきてお経を読みます。そして参列者は、焼香をします。亡くなった人は棺に入っています。棺は、亡くなった人が入っている箱のようなものです。棺と言います。参列者は棺の近くへ行って最後のお別れをします。「今までありがとうございました」「天国でゆっくり休んでくださいね」とか声をかけて、お別れの挨拶をします。

そして棺の中に花をたくさん入れます。それから、思い出の物、手紙とかですね、あと亡くなった人が好きだったものを入れます。ちなみに祖父は短歌、んー詩、日本式のポエムを書くのが趣味だったので、ノートとペンを入れました。



葬儀が終わったあと、火葬場へ行きます。火葬場に行くのは家族や親戚だけです。ここで遺体を焼いてもらいます。焼いてもらう前に、本当に最後のお別れをします。最後のお経と、お焼香です。

遺体を燃やすのには大体1時間から2時間かかります。燃えた後は、棺は燃えてなくなり、骨だけが残っています。遺族は骨を長い箸のようなもので拾っていきます。

骨は、骨壺にいれます。骨壺は、骨を入れる箱のことです。足から順番に入れていきます。一番最後に拾うのは、のどぼとけです。仏教ではのどぼとけの骨は一番大事な骨と言われています。

これで二日間続いたお葬式は終わりです。ちなみにこの骨壺ですが、後日お墓に納めます。このときもお経と焼香の儀式があります。



さて、通夜や葬儀に行くとき、どんな服で行けばいいでしょうか?お葬式の時に着る服を「喪服」と言います。真っ黒なスーツです。ハンカチも、白か黒でなければいけません。

必ず持っていくべきものは、香典です。香典はお金のことです。香典袋という特別な封筒に入れなければいけません。金額は、亡くなった人との関係によりますが、3000円~10000円ぐらいです。


遺族にはどのように挨拶すればいいでしょうか?少し難しいですよ。「この度はご愁傷様です」または「心からお悔やみ申し上げます」です。

もっと詳しいルールが知りたい方は、私のHPのスクリプトにリンクを貼っておきますから、ご覧ください。



最後に、みなさん「おくりびと」という映画を知っていますか?10年以上前の日本の映画ですが、アカデミー賞を取ったりして、話題になった映画です。Netflixで見ることができます。


「おくりびと」というのは、亡くなった人を棺の中に入れる仕事をする人のことです。ただ入れるだけではありません。亡くなった人が安らかな顔に見えるように、化粧をしたり、ひげをそったり、きれいにしてあげます。亡くなった人を特別な着物に着替えさせてあげます。毎日死と直面する仕事です。簡単な仕事ではありません。


映画の主人公は、最初はなりゆきでおくりびとの仕事をすることになるんですが、様々な死と向き合いながら、葛藤し、だんだんと仕事に誇りを感じるようになります。とても感動的な映画です。

テーマは「死」ですが、ところどころ笑える、おもしろいシーンもあり、笑いあり涙ありの映画なんですよ。それから、映画の舞台の山形県の景色が本当にきれい!音楽も美しいです。心が洗われるかのような音楽です。

この映画を見ると、日本ではどのように亡くなった人とお別れするのか、よく分かると思います。ぜひ見てみてくださいね。



それでは今日はここまで!Podcastのスクリプトは、私のHPにのせてあります。ぜひご覧ください。InstagramやTwitter、Facebookもよかったらフォローお願いします。Podcastの感想や、リクエストもお待ちしております。

ではでは、今日もコツコツがんばりましょうね。バイバイ!



⚫︎焼香の仕方


⚫︎お葬式のマナー




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